アマニ油とローストアマニの違いとは?栄養価や食べ方をご紹介

オメガ3脂肪酸をたっぷり含むことで注目を集めている食材「アマニ油」と「ローストアマニ」の栄養価にはどんな違いがあるの?
本記事では、アマニ油とローストアマニの栄養価や食べ方の違いをご紹介します。日々の食卓のヒントにお役立てください。
目次:
1. アマニ油とローストアマニとは?
2. アマニ油とローストアマニの栄養価の違い
3. アマニ油とローストアマニの食べ方
1. アマニ油とローストアマニとは?
アマニ(亜麻仁)は、アマ(亜麻)の種子のことで、古くから食用や繊維材料として利用されてきました。近年、その優れた栄養価が注目され、健康食品としても人気が高まっています。
アマニ油とは、そのアマニから抽出した植物油のことです。
ローストアマニは、アマニの種子を乾燥させた後、高温で焙煎することで作られる食品です。
2. アマニ油とローストアマニの栄養価の違い
アマニは、多くの栄養素を含む優れた食材です。オメガ3脂肪酸の一つであるα-リノレン酸を豊富に含んでいることが知られていますが、それ以外にも食物繊維やたんぱく質、アマニリグナンも含んでいます。
2.1 アマニ油とローストアマニに共通する成分「オメガ3脂肪酸」
アマニの最大の特徴は、オメガ3脂肪酸を豊富に含んでいる点です。
オメガ3脂肪酸は、脳をはじめ血管や細胞膜、心臓、肝臓、腎臓などの大切な臓器や肌などに分布する、体に不可欠な栄養素です。しかしこの脂肪酸は体内で生成することができません。そのため、日常の食事において体外から積極的に摂取すべき栄養素とされていますが、オメガ3脂肪酸を摂取できる食品は限られており、現代人の食生活においては不足しがちな栄養素であると言われています。
オメガ3脂肪酸には、α(アルファ)‐リノレン酸、青魚に豊富に含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)があり、アマニにはα(アルファ)‐リノレン酸が豊富に含まれています。
体内でα‐リノレン酸からEPAやDHAへの変換効率は低いですが、青魚を好まない人やベジタリアンにとっては、重要なオメガ3の供給源となります。また、アマニは植物由来で、持続可能で環境に優しい点も注目が集まる理由です。
2.2 アマニ油とローストアマニの違い
アマニ油は、搾油する過程で精製工程などを経ることで一部の栄養素が失われますが、ローストアマニであればアマニをまるごと使っているため、アマニの良さをまるごと実感できます。
ローストアマニには、オメガ3脂肪酸に加え、以下のような体に嬉しい成分が豊富に含まれています。
2.2.1 タンパク質
ローストアマニには植物性たんぱく質が21.8%以上含まれています。アマニに含まれるたんぱく質の割合は「鶏ささみ」に匹敵するほどです。また、元気な体作りに嬉しいアミノ酸「アルギニン」が豊富に(110㎎/たんぱく質1g)含まれています。
2.2.2 食物繊維
日本人の食物繊維摂取量は不足気味です。食物繊維は食習慣を整える効果があるといわれています。ローストアマニには食物繊維が約24%含まれ、水溶性食物繊維9.1g、不溶性食物繊維14.8gとバランスよく含みます。自然素材でやさしいアマニがすっきりをサポートします。
2.2.3 リグナン
リグナンは食物ポリフェノールの一種で、セコイソラリシレジノール・ジグルコジド(SDG)を豊富に含みます。アマニに含まれるアマニリグナンは、大豆イソフラボンと似た働きで、女性のからだをサポートします。アマニに含まれるリグナンの含有量は、食用植物中トップクラスです。
3. アマニ油とローストアマニの食べ方
3.1 アマニ油の食べ方
アマニ油は加熱に弱いため、サラダのドレッシングやヨーグルトなど食べ物にかけたり、スムージーなどの飲み物にいれたりするのがおすすめの食べ方です。温かいコーヒー、味噌汁、スープなどに入れていただくのは問題ありません。さらに、手作りのマヨネーズやペーストに混ぜ込むこともおすすめです。
注意:ポリスチレン製の容器(カップラーメン等)への使用はお控えください。 容器が変質し、お湯がこぼれ出るおそれがあります。
<冷やしトマトのアマニ油かけ>
出典:「NIPPNおいしいレシピ」nippn
材料(4人分)
● ニップン アマニ油:大さじ1・1/2
● DANTE エキストラバージンオリーブオイル:小さじ2
● トマト:2個
● 玉ねぎ(みじん切り):1/4個
● ワインビネガー:大さじ1
● 塩・こしょう:少量
● イタリアンパセリ:適宜
作り方
①ワインビネガー、アマニ油、エキストラバージンオリーブオイル、塩、こしょうを混ぜ合わせ、玉ねぎを加える。
②スライスしたトマトに[1]をかけ、イタリアンパセリを添える。
ワンポイント
アマニ油とトマトのリコピンで美容対策にも最適です。
3.2 ローストアマニの食べ方
ローストアマニには粒タイプと粉末タイプがあり、様々な方法で活用することができます。
そのままサラダや味噌汁、スープにかけたり、ミルクやヨーグルト、スムージーなどのドリンクに混ぜることで、栄養価がアップします。パン生地やお好み焼きの生地、肉団子などの料理に混ぜ込むこともおすすめです。風味と栄養価をプラスできます。製菓材料としても活用できます。
<キャベツのシーザーアマニ和え>
出典:「NIPPNおいしいレシピ」nippn
材料(2~3人分)
● ニップン アマニ油入りドレッシング シーザーサラダ:大さじ3
● ニップン ローストアマニ粉末:大さじ1
● キャベツ:300g
● 醤油:小さじ1/3
● かつお節:適宜
作り方
①キャベツは一口大のざく切りにし、さっと茹でてザルにあけ、粗熱がとれたら水気をよく絞る。
②①のキャベツをシーザードレッシング、醤油、アマニ粉末で良く和える。
③器に盛り、かつお節を添える。
ワンポイント
シーザードレッシングと和素材のコラボレーションは新感覚の味わい。身近な野菜のキャベツをさっと和えて、副菜に1品プラスしたり、お父さんのおつまみにいかがでしょうか。隠し味の醤油がシーザードレッシングの味を引き立て、トッピングのかつお節もチーズと相性が良くアクセントに。
<ローストアマニ混ぜごはん>
材料(1合分)
● ニップン ローストアマニ粒:大さじ1
● ごはん:1合
● 水:1合分
作り方
①炊飯器にお米1合と適量の水を入れ、大さじ1のローストアマニ粒を加えて炊飯する。(事前の浸水は不要)
ワンポイント
炊飯器でごはんを炊くときに、ローストアマニ粒を加えて炊飯すると、アマニの食物繊維が溶け出してお米の周りをコーティングしてくれるので、もちもちのお米に仕上がります。
冷凍保存しても、もちもち食感は失われないので、まとめての炊飯の時も問題なし!
浸水などの手間も不要なため、雑穀よりも簡単で便利です。
アマニを毎日の食卓に上手に取り入れることで、栄養バランスの取れた食生活を送ることができるでしょう。アマニ油とローストアマニを上手に使い分けながら、日々の健康的なライフスタイルにお役立てください。
ニップンのアマニをぜひお試しください
ニップンのアマニ油には、食用に開発されたカナダ産のゴールデン種を使用。ゴールデン種は、アマニの名産地であるカナダをはじめアマニ全体で5〜10%程度しか生産されていない希少なアマニです。日本アマニ協会の厳しい審査基準を経た認定商品であり、コールドプレス製法を採用しています。
ニップンのアマニラインナップには、アマニ油から、粒・粉末状のローストアマニ、アマニを使ったサプリメントまで幅広くご用意しています。ぜひ健康的な毎日の生活に、ニップンのアマニをお役立てください。