亜麻仁油とえごま油の違いは?メリットを徹底解説
日々の食事にまぶすひとさじが健康への秘訣かもしれません。
亜麻仁油とえごま油、どちらも注目の健康オイルですが、その違いやメリットをしっかり理解していますか?
この記事では、亜麻仁油とえごま油の基本的な違いから、健康管理における役割まで、それぞれの油が持つ特徴とメリットを徹底解説します。
目次
1. 亜麻仁油とえごま油の基本的な違い
2. 亜麻仁油とえごま油の栄養成分の比較
3. 亜麻仁油とえごま油の使い方
1. 亜麻仁油とえごま油の基本的な違い
亜麻仁油とえごま油は、健康志向の方々に注目されています。
両者はオメガ3脂肪酸を豊富に含むことが共通していますが、様々な点で違いがあるのです。
特に、原料となる植物が異なることから、栄養成分、抽出方法、使用方法、味や風味にも差が生じています。
健康的な食生活を送る上で、これらの油をどう使い分けるか、そのポイントを解説していきますので、バランスの良い食事作りの参考にしていただければと思います。
1.1. 原料となる植物の違い
亜麻仁油は、亜麻(アマ)という植物の種子から抽出される油です。アマニの栽培は寒冷地が適しており、カナダが主要な栽培地です。 その他北米、北欧、中国、ニュージーランドで栽培しています。
一方、えごま油は、シソ科に属するえごまの種子から抽出されます。えごまは古くから日本でも栽培されており、古くから利用されてきた歴史があります。
出典:「アマニについて」ニップンのアマ二
1.2. 味と香りの特徴
亜麻仁油とえごま油はそれぞれ独特の味わいと香りを持っています。油の精製度合いにより感じ方の強さに差はありますが、亜麻仁油はほのかにナッツのような風味があり、ハーブや草を連想させる香りが特徴です。えごま油はほのかにハーブや草を連想させる風味があり、後味に僅かに苦みがあります。
どちらもあまり癖がなくさっぱりとしており、料理にかけても味の邪魔をしません。
2. 亜麻仁油とえごま油の栄養成分の比較
2.1. 亜麻仁油に含まれるオメガ3脂肪酸
亜麻仁油にはオメガ3脂肪酸であるα(アルファ)-リノレン酸が多いことが知られています。
この成分は、私たちの体内で生成されないため、食品から摂取する必要がある「必須脂肪酸」です。オメガ3脂肪酸を摂取すると、一部が体内で青魚に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)に変換されます。食品ではサバやイワシなどの青魚に多く含まれていますが、現代人に不足しがちな栄養素です。
これらには、中高年の健康維持に効果があると言われています。
また、もちろん若年層の滋養源としても注目されています。
亜麻仁油を日常的に取り入れることで、これらの効果を享受することが可能でしょう。
2.2. えごま油の栄養素とその効能
えごま油もまた、オメガ3脂肪酸を豊富に含む油として知られています。えごま油に含まれるオメガ3脂肪酸も、亜麻仁油と同様にα-リノレン酸が主です。
出典:「アマニの栄養素」一般社団法人日本アマニ協会
3. 亜麻仁油とえごま油の使い方
いずれの油も熱に弱いため、直接加熱調理には向いていません。サラダのドレッシングなど、冷たい料理に加える形で使うのがおすすめです。
例えば、スムージーやヨーグルトに数滴垂らして、朝食に取り入れるのも良いでしょう。さらに、手作りのマヨネーズやペーストに混ぜ込むことで、健康的な味わいをプラスすることも可能です。
<アマニヨーグルト>
出典:「NIPPNおいしいレシピ」
作り方
プレーンヨーグルトに、はちみつ(またはメープルシロップ)、アマニ油をかけ、ミントを飾ってできあがり。
ワンポイント
油と蛋白質を組み合わせたものは、特別なリポプロテイン食品と呼ばれています。
アマニ油を低脂肪のカッテージチーズと混ぜ、はちみつやメープルシロップを加えると消化・吸収がとても良くなると言われています。
ヨーロッパでは、アマニ油をヨーグルトやカッテージチーズと混ぜたものを食べて健康増進の一助にしています。お豆腐などにかけてもお召し上がりください。
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