亜麻仁油(アマニ油)とは?効果と注意点を知って、賢く健康に
今、注目されている「亜麻仁油(アマニ油)」について、概要から効果、注意点まで詳しくお届けします。
古代より使用されるこのオイルが、あなたの健康と美容にいかに貢献するか。
正しい知識をもって、日々の生活に上手に取り入れましょう。
目次
1. 亜麻仁油(アマニ油)って何?
2. 亜麻仁油(アマニ油)が人気の理由は「オメガ3脂肪酸」
3. 亜麻仁油(アマニ油)の栄養成分とその効果
4. 亜麻仁油(アマニ油)の摂取方法とおすすめレシピ
5. 亜麻仁油(アマニ油)を使う際の注意点
6. 亜麻仁油(アマニ油)の上手な選び方
1. 亜麻仁油(アマニ油)って何?
亜麻仁油は、亜麻という植物の種子から抽出される天然のオイルです。長い間、栄養補助や料理、美容ケアに使用されており、多くの健康志向の方々に好まれています。
特に、オメガ3脂肪酸の一つであるα(アルファ)‐リノレン酸が豊富であることが知られており、生活習慣対策など、体に多くの良い影響をもたらすことが研究で明らかになっています。ただし、摂取方法や保存方法には注意が必要であり、適切な利用が推奨されます。 このオイルが持つ歴史や製造方法、特徴を知り、アマニ油の理解を深めましょう。
1-1 亜麻仁(アマニ)とは
アマニ(亜麻仁)とは、アマ(亜麻)という植物の花の種子(仁)のことです。アマの原産地はコーカサスから中近東地域と言われています。茎からは織物に使える繊維を採ることができ、種は食用として使われるほか、アマニ油を採ることもできます。その豊富な栄養価から「スーパーフード」として近年注目を集めています。
アマの英名はFlaxseed、学名はLinum usitatissimum Lで、Linumはケルト語で「糸」、英語では「リネン」を意味し、usitatissimumはラテン語で「最も有益な」という意味の形容詞usitausに由来しています。
アマニの栽培は寒冷地が適しており、カナダが主要な栽培地です。 その他北米、北欧、中国、ニュージーランドで栽培しています。
1-2 亜麻仁(アマニ)の起源と歴史
アマニは太古から人類にとってなじみの深い植物で、人類が初めて栽培した植物の一つと言われています。スイス湖上生活人の遺跡からは新石器時代にその繊維と種子を利用していた痕跡が見つかっています。
紀元前5000年代にはエジプトで栽培されるようになりました。エジプトでは繊維から作ったリネンが神官の衣服や神事に用いられたり、ミイラを包む布地として利用されたりしていました。ヨーロッパでは8世紀頃には毛皮に代わって使用されるようになり、木綿が台頭してくるまで主要な素材として用いられました。
日本には17世紀末期に中国からアマニ油を採る目的で導入されました。明治初期になると繊維用として北海道で栽培されるようになり、軍需品としても用いられました。
時代が変わり現代においては、その栄養価が見直され、特に健康に対するメリットに注目が集まるようになっています。
1-3 アマニに含まれる成分
【α(アルファ)‐リノレン酸】
体内では作ることのできない必須脂肪酸のひとつです。摂取すると一部体内で、青魚に多く含まれるEPAやDHAに変換されます。
【たんぱく質】
身体を構成する重要な成分で、100g中のたんぱく質量としては鶏ささみに匹敵する量を含みます。
【食物繊維】
人の消化酵素で消化することのできない物質で、からだの調子を整える作用で知られます。アマニには、すっきりとした毎日に必要な水溶性と不要性の食物繊維がどちらもバランスよく含まれています。
【リグナン】
植物に含まれるポリフェノールの1種で、大豆イソフラボンに似た働きがあります。
※アマニ油には、食物繊維、リグナンは含まれておりません。
1-4 亜麻仁油(アマニ油)の製造プロセス
食用油の搾油方法には大きく分けて「抽出法」と「圧搾法」の2種類がありますが、亜麻仁油は主に圧搾法で搾油されます。圧搾法の中でも特に低温圧搾法(コールドプレス製法)では、抽出効率は低いものの、亜麻の種子を加熱せずに低温でゆっくり圧力をかけることで、栄養素を損なうことなく油を抽出することができます。
その後精製工程を経て不純物を取り除き、アマニ油が出来上がります。
ニップンのアマニ油の製造方法は?
亜麻仁(アマニ)は、食用に開発されたカナダ産のゴールデン種を使用。ゴールデン種は、アマニの名産地であるカナダをはじめ、世界でも5〜10%程度しか生産されていない希少なアマニです。
搾油方法にはコールドプレス製法を採用。大豆油やなたね油の抽出(抽出法)で使用されるヘキサンを使用していません。
ニップンのアマニ油は精製することによりアマニ油独特のクセが少なく食べやすいのが特徴です。 また原油と精製後の油に含まれるα-リノレン酸の量はほとんど変わりません。
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2. 亜麻仁油(アマニ油)が人気の理由は「オメガ3脂肪酸」
近年、健康意識の高まりに伴い亜麻仁油(アマニ油)が再び注目を集めているのは、その中に豊富に含まれるオメガ3脂肪酸によるものです。オメガ3脂肪酸は、脳をはじめ血管や細胞膜、心臓、肝臓、腎臓などの大切な臓器や肌などに分布する、体に不可欠な栄養素です。しかしこの脂肪酸は体内で生成することができないため、私たちの食生活において積極的に摂取すべき栄養素とされています。
一体なぜオメガ3脂肪酸がこれほど重要なのでしょうか。亜麻仁油に含まれるオメガ3の役割とその働きについて見ていきましょう。
2-1 オメガ3脂肪酸が体に及ぼす影響
オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸は健康維持に欠かせない「必須脂肪酸」ですが、体内で合成できないため食事からの摂取が必要です。特に現代人の健康管理に必要といわれているのがオメガ3脂肪酸です。
オメガ3脂肪酸には、特に中高年の生活習慣対策へのポジティブな影響が知られ、体のコンディションを整えたり健康上のリスクを下げたりする可能性があります。
これらの効果を踏まえ、毎日の食事においてオメガ3脂肪酸の摂取を意識していくことが重要なのです。
2-2. 亜麻仁油(アマニ油)と他のオメガ3源を比較
オメガ3は摂取可能な食品が限られており、よく知られているのは青魚に豊富に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)です。亜麻仁油に含まれるオメガ3脂肪酸はα(アルファ)‐リノレン酸です。
体内でα‐リノレン酸からEPAやDHAへの変換効率は低いですが、青魚を好まない人やベジタリアンにとっては、重要なオメガ3の供給源となります。また、亜麻仁油は植物由来で、持続可能で環境に優しい点も注目が集まる理由です。
他にもチアシードやヘンプシードにもオメガ3が含まれていますが、亜麻仁油はこれらの食品と比較して手軽に利用でき、料理にも取り入れやすい特性があります。
3. 亜麻仁油(アマニ油)の栄養成分とその効果
3-1. 亜麻仁油(アマニ油)に含まれる α(アルファ)リノレン酸はゴマの約150倍!
亜麻仁油は、オメガ3脂肪酸を豊富に含んでいることで知られていますが、特にα(アルファ)リノレン酸という成分が多く含まれています。
α(アルファ)リノレン酸は、体内では作ることのできない必須脂肪酸のひとつです。摂取すると、一部体内で青魚に多く含まれるEPAやDHAに変換されます。
加食部100g中のアマニのαリノレン酸量は24.0gと、ゴマの150倍以上の量を含んでいます。
3-2. 亜麻仁油(アマニ油)の効果
亜麻仁油の健康へのメリットは多岐にわたります。
亜麻仁油は体内でEPAやDHAに変換されますが、これらはクリアな毎日に欠かせない栄養素であると言われています。
さらにα‐リノレン酸は、特に中高年の健康維持につながると言われます。また、内側から体を守る働きの手助けをしてくれるともされています。
ニップンのアマニ油効果(180ml)は、α‐リノレン酸が豊富なカナダ産ゴールデン種のアマニを100%使用しており、α‐リノレン酸をたっぷり60%以上含有。「悪玉(LDL)コレステロールが高めの方に」「血圧が高めの方に」Wの機能で、いつまでも健康でいたい方を応援します。
機能性表示食品
【届出番号】H979 【届出表示】本品にはα-リノレン酸が含まれます。α-リノレン酸には、血中の悪玉(LDL)コレステロール値を低下させる機能があること、血圧が高め方の血圧を低下させる機能があることが報告されています。
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスを。
本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。
本品は国の許可を受けたものではありません。
4. 亜麻仁油(アマニ油)の摂取方法とおすすめレシピ
では、亜麻仁油の具体的な摂取方法や推奨されるおすすめレシピにはどのようなものがあるのでしょうか。摂取に際してのポイントと、毎日の食事に取り入れやすいレシピをご紹介します。
4-1. 亜麻仁油(アマニ油)は一日にどのくらい摂れば良い?
オメガ3脂肪酸の摂取目安量は、成人一人当たり一日1.6g~2.2gとされています。(出典:厚生労働省「日本食事摂取基準 2020年版」)
アマニ油はオメガ3脂肪酸(α‐リノレン酸)の含有率が高いため、小さじ一杯(約4.6g)を摂取すれば、一日の摂取目安量をクリアできます。
オメガ3脂肪酸は含まれている食品が少なく摂取が難しい栄養素ですが、アマニ油で簡単に日常にオメガ3を取り入れられます。
4-2. 日常の食事での亜麻仁油の活用法
亜麻仁油は、そのまま摂取するか、食べ物にかけたり飲み物にいれたりするのがおすすめの食べ方です。
炒め物などにも使用できますが、加熱すると亜麻仁油特有のにおいがすることがあるので長時間の加熱や揚げ物には向きません。
温かいコーヒー、味噌汁、スープなどに入れていただくのは問題ありません。
もっとも簡単で試しやすいのは、サラダのドレッシングとして使うことです。新鮮な野菜と合わせて、亜麻仁油の栄養を余すことなく摂取することができます。ドレッシング以外にも、冷たい料理に加える形で使うのがおすすめです。例えば、スムージーやヨーグルトに数滴垂らして、朝食に取り入れるのも良いでしょう。さらに、手作りのマヨネーズやペーストに混ぜ込むことで、健康的な味わいをプラスすることも可能です。
注意:ポリスチレン製の容器(カップラーメン等)への使用はお控えください。 容器が変質し、お湯がこぼれ出るおそれがあります。
4-3. アマニ油(亜麻仁油)を使用した健康レシピ
<冷やしトマトのアマニ油かけ>
作り方
①ワインビネガー、アマニ油、エキストラバージンオリーブオイル、塩、こしょうを混ぜ合わせ、玉ねぎを加える。
スライスしたトマトに①をかけ、イタリアンパセリを添える。
ワンポイント
アマニ油とトマトのリコピンで美容対策にも最適です。
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<アマニヨーグルト>
作り方
プレーンヨーグルトに、はちみつ(またはメープルシロップ)、アマニ油をかけ、ミントを飾ってできあがり。
ワンポイント
油と蛋白質を組み合わせたものは、特別なリポプロテイン食品と呼ばれています。アマニ油を低脂肪のカッテージチーズと混ぜ、はちみつやメープルシロップを加えると消化・吸収がとても良くなると言われています。ヨーロッパでは、アマニ油をヨーグルトやカッテージチーズと混ぜたものを食べて健康増進の一助にしています。お豆腐などにかけてもお召し上がりください。
▼レシピを見る
4-4. 亜麻仁油の保存方法と賞味期限のチェックポイント
亜麻仁油は品質を保持するため、密閉容器に入れ暗所での冷暗保存が一般的です。
高温多湿の環境下や直射日光があたる場所での保管は避けてください。
賞味期限は商品によって異なりますが、なるべく早めに使い切ることを推奨します。
油が酸化して劣化すると生じる特有の匂いを感じた時は使用を避けるほうが賢明です。適切な保存と賞味期限の確認を心掛け、亜麻仁油を上手に活用していきましょう。
ニップンのアマニ油の使い方は?
アマニ油 100g
小容量のため、まずはアマニ油を日常の食事に取り入れてみたい、という方におすすめです。日本アマニ協会の厳しい審査基準を経た認定商品。
開封後は品質を保持するため、フタをしっかり閉めて冷蔵庫に保管の上、できれば1ヶ月を目安に、なるべく早く使い切ってください。
アマニ油効果 180g
α‐リノレン酸をたっぷり60%以上含有。α‐リノレン酸のWの機能で、いつまでも健康でいたい方を応援します。
日本アマニ協会の厳しい審査基準を経た認定商品。
内部が二重構造になった酸化防止ボトル、さらに光を遮るフィルムを採用しており、酸素や光によるアマニ油の劣化を防ぎます。開封後も常温・暗所保存で品質を保ちます。
開封後はフタをしっかり閉めて、できれば3ヶ月を目安に、なるべく早く使い切ってください。(冷蔵庫に入れる必要はありません。)
5. 亜麻仁油(アマニ油)を使う際の注意点
ポリスチレン製の容器(カップラーメン等)への使用は控えてください。 容器が変質し、お湯がこぼれ出るおそれがあります。
また、油ですので、他の食品とのバランスを考え、摂りすぎによるカロリー過多には注意するようにしてください。
6. 亜麻仁油(アマニ油)の上手な選び方
アマニ油に含まれる必須脂肪酸「α‐リノレン酸」が含有量として多いものは、摂取の効果が高いためおすすめです。
これから亜麻仁油を日々の食事に取り入れようという方には、最後まで劣化なく使いきれるよう、まずは小さい容量のものを選ぶのも良いでしょう。
パッケージの表示にも注目し、保存方法や賞味期限、メーカーの信頼性もチェック。
商品によって風味や飲みやすさも異なるため、色々な種類を試して自分に合うものを探してみるのも楽しいかもしれません。
ニップンのアマニをぜひお試しください
ニップンのアマニ油には、食用に開発されたカナダ産のゴールデン種を使用。ゴールデン種は、アマニの名産地であるカナダをはじめアマニ全体で5〜10%程度しか生産されていない希少なアマニです。日本アマニ協会の厳しい審査基準を経た認定商品でありコールドプレス製法を採用しています。
ニップンのアマニラインナップには、アマニ油から、粒・粉末状のローストアマニ、アマニを使ったサプリメントまで幅広くご用意しています。ぜひ健康的な毎日の生活に、ニップンのアマニをお役立てください。