飽和脂肪酸を含む食品を一覧で紹介!バランスの取れた食生活のためのコツ
飽和脂肪酸は、私たちの食生活に欠かせない栄養素の一つですが、過剰摂取は健康上の問題につながる可能性があります。
本記事では、飽和脂肪酸を含む食品について詳しく解説し、適切な摂取方法を紹介します。
目次:
1. 飽和脂肪酸とは
2. 飽和脂肪酸を多く含む食品
3. 飽和脂肪酸の過剰摂取による影響
4. 飽和脂肪酸の摂取量を減らすための工夫
5. 健康的な脂肪酸バランスを保つ食品選び
6. まとめ
1. 飽和脂肪酸とは
飽和脂肪酸は、分子内の炭素原子がすべて単結合で結ばれた脂肪酸です。常温で固体になる特徴があり、主に動物性食品に多く含まれています。体内でエネルギー源として利用されるほか、細胞膜の構成成分としても重要な役割を果たしています。
飽和脂肪酸は化学的に非常に安定しており、また酸化しにくいため、加工食品の収質劣化を防ぐ働きがあります。
例えば、バターやチーズなどの乳製品、ラードやベーコンのような動物性脂肪には飽和脂肪酸が多く含まれており、これが長期間の保存を可能にしています。
2. 飽和脂肪酸を多く含む食品
飽和脂肪酸は、動物性食品と加工食品に多く含まれています。
2.1 動物性食品
肉類
牛肉、豚肉、鶏肉などの肉類には、飽和脂肪酸が多く含まれています。特に、脂身の多い部位は飽和脂肪酸が高くなります。
順位 | 食品名 | 成分量 100gあたりg |
---|---|---|
1 | 肉類/<畜肉類>/うし/[輸入牛肉]/リブロース/脂身/生 | 34.40 |
2 | 肉類/<畜肉類>/うし/[乳用肥育牛肉]/リブロース/脂身/生 | 32.71 |
3 | 肉類/<畜肉類>/ぶた/[大型種肉]/ロース/脂身/生 | 32.03 |
4 | 肉類/<畜肉類>/ぶた/[中型種肉]/ロース/脂身/生 | 31.96 |
5 | 肉類/<畜肉類>/うし/[交雑牛肉]/リブロース/脂身/生 | 29.61 |
6 | 肉類/<畜肉類>/ぶた/[中型種肉]/かたロース/脂身/生 | 28.60 |
7 | 肉類/<畜肉類>/ぶた/[中型種肉]/かた/脂身/生 | 28.38 |
8 | 肉類/<畜肉類>/ぶた/[中型種肉]/もも/脂身/生 | 27.78 |
9 | 肉類/<畜肉類>/ぶた/[大型種肉]/かたロース/脂身/生 | 27.57 |
10 | 肉類/<畜肉類>/うし/[乳用肥育牛肉]/かた/脂身/生 | 27.48 |
引用:文部科学省「食品データベース」(2024年7月5日時点の情報から引用)。肉類の飽和脂肪酸含有量TOP10を抜粋。
乳製品
バター、チーズ、クリームなどの乳製品は、飽和脂肪酸の主要な供給源です。全脂肪乳製品は、飽和脂肪酸含有量が高くなります。
順位 | 食品名 | 成分量 100gあたりg |
---|---|---|
1 | 乳類/<牛乳及び乳製品>/(クリーム類)/コーヒーホワイトナー/粉末状/植物性脂肪 | 30.99 |
2 | 乳類/<牛乳及び乳製品>/(クリーム類)/クリーム/植物性脂肪 | 26.61 |
3 | 乳類/<牛乳及び乳製品>/(クリーム類)/クリーム/乳脂肪 | 26.28 |
4 | 乳類/<牛乳及び乳製品>/(クリーム類)/ホイップクリーム/乳脂肪 | 24.98 |
5 | 乳類/<牛乳及び乳製品>/(チーズ類)/ナチュラルチーズ/チェダー | 20.52 |
6 | 乳類/<牛乳及び乳製品>/(チーズ類)/ナチュラルチーズ/クリーム | 20.26 |
7 | 乳類/<牛乳及び乳製品>/(チーズ類)/ナチュラルチーズ/エメンタール | 18.99 |
8 | 乳類/<牛乳及び乳製品>/(クリーム類)/クリーム/乳脂肪・植物性脂肪 | 18.32 |
9 | 乳類/<牛乳及び乳製品>/(チーズ類)/ナチュラルチーズ/パルメザン | 18.15 |
10 | 乳類/<牛乳及び乳製品>/(チーズ類)/ナチュラルチーズ/ゴーダ | 17.75 |
引用:文部科学省「食品データベース」(2024年7月5日時点の情報から引用)。乳類の飽和脂肪酸含有量TOP10を抜粋。
2.2 加工食品
菓子類
ケーキ、クッキー、チョコレートなどの菓子類には、飽和脂肪酸が多く含まれています。特に、バターやショートニングを使用した製品は注意が必要です。
ファストフード
ハンバーガー、フライドポテト、ピザなどのファストフードは、飽和脂肪酸が高い食品の代表例です。外食の際は、メニュー選びに注意しましょう。
順位 | 食品名 | 成分量 100gあたりg |
---|---|---|
1 | 調理済み流通食品類/洋風料理/素揚げ類/ミートボール | 4.25 |
2 | 調理済み流通食品類/中国料理/点心類/しゅうまい | 3.49 |
3 | 調理済み流通食品類/中国料理/点心類/ぎょうざ | 2.22 |
4 | 調理済み流通食品類/洋風料理/フライ用冷凍食品/コロッケ/ポテトコロッケ/冷凍 | 0.94 |
5 | 調理済み流通食品類/和風料理/その他/松前漬け/しょうゆ漬 | 0.28 |
引用:文部科学省「食品データベース」(2024年7月5日時点の情報から引用)。調理加工食品類の飽和脂肪酸含有量TOP10を抜粋。
3. 飽和脂肪酸の過剰摂取による影響
飽和脂肪酸は、過剰に摂取することによって健康に悪影響をもたらす可能性があります。飽和脂肪酸を取りすぎることで、血中総コレステロールが増え、心筋梗塞をはじめとする循環器疾患のリスクが増加すると言われています。
そのため、健康を維持するためには、飽和脂肪酸の摂取量をコントロールし、バランスの良い食生活が推奨されています。
引用:農林水産省|脂質による健康影響
4. 飽和脂肪酸の摂取量を減らすための工夫
飽和脂肪酸の摂取量を適切に保つために、以下のような工夫が有効です。
- 肉類は脂身の少ない部位を選ぶ
- 乳製品は低脂肪タイプを選ぶ
- 調理の際は、少量の油を使用したり蒸す/茹でるなどの調理法も選択する
- フライドポテトなどの揚げ物の摂取を控える
- 菓子類の摂取を控え、果物や野菜に置き換える
5. 健康的な脂肪酸バランスを保つ食品選び
飽和脂肪酸の摂取量を減らすだけでなく、不飽和脂肪酸との適切なバランスを保つことも重要です。以下の食品を積極的に取り入れることで、健康的な脂肪酸バランスを保つことができます。
- 魚類(サバ、サーモン、イワシなど)
- ナッツ類(アーモンド、くるみ、カシューナッツなど)
- 種子類(ひまわりの種、かぼちゃの種、チアシードなど)
- アボカド
- オリーブオイル
- アマニ油
これらの食品には、オメガ3脂肪酸やオメガ9脂肪酸など、不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
特に意識したいのは、体内で生成することができない必須脂肪酸の摂取です。人体では生成できないため食事からの摂取が必要です。中でも、必須脂肪酸の一つであるオメガ3脂肪酸は、特に中高年の生活習慣対策へのポジティブな影響が知られ、体のコンディションを整えたり健康上のリスクを下げたりする可能性がある重要な脂肪酸です。
このオメガ3脂肪酸を豊富に含む食品として、現在大きな注目を集めているのが「アマニ油」です。
アマニには、体内で生成することができず、食事からの摂取が必要なオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)が豊富に含まれています。α-リノレン酸は、摂取すると、一部体内で青魚に多く含まれるEPAやDHAに変換されます。青魚が苦手な方や、調理の時間が取れない方も、アマニ油であれば日々の食生活に簡単に取り入れることができます。
アマニ油は、サラダドレッシングやスムージーの材料として、または料理の仕上げに加えることで、日々の食事に簡単に取り入れることができます。熱に弱いため、加熱せずに使用することが推奨されています。
<アマニごまダレの坦々そうめん>
引用:nippnおいしいレシピ
材料(2人分)
讃岐そうめん(国産小麦) | 2束 |
---|---|
ニップン アマニ油入りドレッシング ごま | 50cc |
豆乳(無調整) | 150cc |
ラー油 | 少量 |
豚挽き肉 | 100g |
豆板醤 | 小さじ1/2 |
テンメンジャン | 小さじ2 |
オクラ | 3本 |
きゅうり | 1/2本 |
ミニトマト | 4個 |
白ねぎ | 1/3本 |
作り方
①アマニ油ドレッシングに豆乳、ラー油を加えて混ぜ、冷蔵庫で冷しておく。
②フライパンで豚挽き肉を炒め、豆板醤、テンメンジャンを加えて炒め合わせ、粗熱をとる。
③オクラはさっと塩茹でして小口切りにし、きゅうり、白ねぎは細切り、ミニトマトは半分に切る。
④たっぷりの湯でそうめんを表示時間茹でる。ザルにあけて流水でもみ洗いし、水気をよく切り、ひと口分ずつ束ねて盛り付ける。
⑤④に②、③をトッピングし、①のタレをまわしかける。
ワンポイントレッスン
アマニ油ドレッシングで作る七夕そうめん。ひと口分ずつ流れるように盛り付けることで天の川に見立て、また、その方が食べ易くなります。ごま味のアマニ油ドレッシングを豆乳で割るだけの簡単つけダレは、夏は冷製で、冬場は温めてつけめん風でもよく合います。マイルドでクリーミーな味わいですが、ラー油の辛さがアクセントになって引き締めます。
▼アマニのレシピをもっと見たい方はこちら
6. まとめ
飽和脂肪酸は、体内でエネルギー源として利用される重要な栄養素ですが、過剰摂取は健康上の問題につながる可能性があります。適切な摂取量を心がけ、不飽和脂肪酸とのバランスを考慮した食生活を送ることが大切です。
飽和脂肪酸を多く含む食品の摂取を控えめにし、魚類やナッツ類、アマニ油などの不飽和脂肪酸を含む食品を積極的に取り入れ、食事のバランスを整えることは、単に飽和脂肪酸の摂取量を減らすだけでなく、全体的な栄養バランスの改善にもつながります。
野菜や果物、全粒穀物などの食物繊維が豊富な食品を積極的に摂取し、バランスの取れた食事を心がけましょう。
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